ボソボソになった生クリームはなめらかに戻せる?  生クリームpart3 [余った生クリームを使ったレシピあり]

こんにちは

カプリシフォンデコ(caprichiffondeco)主宰のつのださちこです

群馬県前橋市で、ふわふわしっとりとろけるシフォンケーキや手作りケーキの販売

シフォンケーキにぴったりなクリームで仕上げる

「シフォンケーキデコレーション」のオンラインレッスンを行っています

お店はオープンして13年 地域の方や近隣の方々にとてもご好評をいただいており

オンラインレッスンは全国よりたくさんの方がご受講くださり

毎回生徒様と楽しくレッスンさせていただいています

前回は生クリームpart2として

 【きれいにデコレーションするための生クリームの取り扱い注意について】

前々回は 生クリームpart1【生クリームの種類について】お話しました

今回は生クリームpart3 【ボソボソになった生クリームはなめらかに戻せる?】について
お話したいと思います


目 次

  • ボソボソになった生クリームはなめらかに戻せるの?
  • 生クリームを泡立ていくうちに黒い粒々が...この粒の正体は?
  • ホイップしたクリームが余ってしまったら
  • 余った生クリームを使ったレシピのご紹介

◆ボソボソになった生クリームはなめらかに戻せるの?

生クリームをホイップしていて、気をつけていてもあっと言う間にクリームの状態がボソボソになってしまった経験はどなたでも一度くらいはあると思います

そうなってしまったら、最悪! 「どうしよう?!」と手が止まってしまいデコレーションどころではなくなってしまいますよね

でも実はなめらかに戻せる方法があります

分離してしまった生クリームでも、泡立てる前の生クリームを少しずつ足してあげる

そしてゴムベラで優しく混ぜてあげると、なめらかなクリームに戻せることができるのです

なので少し余分に生クリームを用意されていると心配ないですね

それから私は生徒さんに

「生クリームを出したパックをすぐにゴミ箱に捨てずにとなりに置くか、冷蔵庫にしまっておいてください」とお話します

もう出し切ったと思った生クリームですが、数分してからパックを傾けると

あらっ!不思議! タラ~っと結構な量が出てくるではありませんか

少しくらいのボソりなら、新しい生クリームを開けなくても、パックにまだ残っていたクリームで済む事があります

次にホイップする時に試してみてくださいね

ボソボソになった生クリームの戻し方を動画に撮りました

こちらもご覧くださいね

では、そのパックに残ったクリームは使ったけれど、頑固にまだまだボソッている!

生クリームの買い置きもない! そんな時はどうしましょう?

もうお手上げでしょうか?

いえ、最終手段があります!

それは牛乳を使います

牛乳でしたら、どのご家庭でも大抵は冷蔵庫に入っていると思います

ボソッてしまった生クリームに牛乳をスプーンで少しずつ入れていき、様子を見ながら

ゴムベラで混ぜていってください

気をつけていてもボソッて分離させてしまった生クリームですが

  • パックに残ったクリームを使う
  • 泡立て前の生クリームを使う
  • 牛乳を使う

この3つの方法を試してみてください

でも、ボソボソから滑らかになったとは言え、あまり良い状態のクリームではないので

生クリームをホイップする時には、前回の記事でお伝えしましたが

まずは室温は23℃~18℃

生クリームは氷水でしっかりと冷やしてください

また、慣れないうちは最後までハンドミキサーで泡立てず、途中からホイッパーに変えて様子を見ながら立てる様にしてください

目安は羽根でクリームを持ち上げてタラ~っとクリームに保形性が出てきたらホイッパーに変えるタイミングと思ってくだい

◆生クリームを泡立ていくうちに黒い粒つぶが...この粒つぶの正体は?

生クリームを泡立てていて、思いのほか時間が掛かってしまった時や立て直しを何度もしたなどの時に

真っ白のはずの生クリームの中に黒い粒のようなものが現れた経験をされたことはないでしょうか?

スプーンなどで取り出してみると、ゴミではなく、どちらかと言ったらススの様な黒い物体!

私は最初この正体はボウルとミキサーの羽根の金属のこすれによる色落ちかと思っていました

だとしたらボウルは全て新しいものに変えなくては! ヒャー!

そこで調べてみました!

この黒い粒つぶの正体は

ステンレスの表面にできた酸化被膜が剥がれたもの

酸化被膜とは金属表面が空気に触れることにより酸素と反応して自然発生するもの

サビないために生じるもの

金属同士のこすれによって発生しやすい

ということでした

なるほど~

だとしたら、ボウルをステンレスではなく

  • ガラス製
  • プラスチック製、ポリカーボネイト製
  • ホーロー製

などに変えるなどもおすすめですね

ただ冷えやすさなどを考慮するとホーローになると思いますが

重さもあるので

制作で注意できる事として

  • 黒い粒が出る前になるべく手早く泡立てる
  • ボウルと羽根をあまり強くこすらないようにする

など対策があると思います

また、黒い粒つぶはごく微量なため、人体に有害ではないとされているとありますが

クリーム全体に黒い粒つぶが広がっているような場合は見た目にも悪いので使用はおすすめしません

◆ホイップしたクリームが余ってしまったら

ケーキのデコレーションや絞りをする時にはピッタリな量でホイップするよりは

少し余るくらいに作る方がきれいに仕上げられるので

どうしてもホイップしたクリームが余りますよね

その時の利用法です

  • フルーツサンドに使う
    しっかりと固めにホイップするとカットした時にクリームが飛び出さないですよ
  • 絞り出して冷凍する
    ステンレスのトレーに絞りだし、そのまま冷凍、固まったら、トレーからはずし、冷凍保存袋に入れ保存
    コーヒーなど温かい飲みものや、加熱調理する物などに凍ったまま入れて使う

    スープなど作った時に仕上げに冷凍のままポン!と入れてひと煮 生クリームのコクが足されて美味しくなりますよ

◆生クリームが余ってしまったら

生クリームがピッタリと終わる事は少ないですよね

少し余分を用意しておくことも考えると、どうしても口を開けた生クリームが余ってしまいます

でも、賞味期限もあるので早く使い切ってしまいたい!

そんな時の私が良く作る簡単お手軽レシピをお伝えしますね

【材料】

・47%純生クリーム   100g
・リスドォル(準強力粉) 150g
・塩          1g
・三温糖         20g
・べーキングパウダー 3g
・チョコチップ     30g

【作り方】

①ボウルに粉と塩、三温糖、べーキングパウダーを入れ、ホイッパーで良く混ぜる
②真ん中にくぼみを作り生クリームを入れ、ゴムベラで粉っぽさがなくなる程度に混ぜる
③手の平で押し込むようにして、途中でチョコチップも入れて、耳たぶの固さになるまでこねる 
④生地をひとまとめにし、2㎝くらいの厚みになる様に広げ、カードで放射線状に6カットにする
⑤天板に並べて、200℃のオーブンで約15分焼く

余ってしまった生クリームでバターも入れずにサクサクして美味しいスコーンができますよ

余った生クリームの賞味期限が過ぎてしまい

捨てなければならない!なんて残念なことになる前にぜひ作ってみてくださいね


まとめ

〇ボソボソになった生クリームは

生クリームを足してなめらかに戻す

〇黒い粒つぶの正体は

酸化被膜が剥がれたもの

〇余ったホイップクリームの活用法

フルーツサンドや冷凍して飲みものや調理に

〇余った生クリームを使ったお手軽レシピ

サクサクチョコチップスコーン


今回で3回に分けて、デコレーションには欠かせない、生クリームについてお話してきました

それでは次回は 『デコレーションにむくシフォンって?』と題して

デコレーションする時に用意するシフォンケーキはどんなことに注意したら良いのか?

シフォンを制作する時にも注意することってあるの?

などシフォンケーキについて

お話したいと思います

カプリシフォンデコシフォンデコレーションオンラインレッスンではクリームの配合やデコレーションの仕方など6回のコース「初心者の方からデコレーションをもっと極めたい」な方まで詳しくお伝えしています

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2025年4月27日